子どもの食事を“持ち込む”お客様、そのリスクと対処法は?
2021年10月14日
幼い子どもを連れているお客様が、家から持参したであろう食事を飲食店に持ち込み、食べさせていることがあります。
食品の持ち込みについては、リスク管理の面でいえば禁止するのが適切ですが、線引きもあいまいな店が多く、
子供が食べられるメニューがない店舗では許可しているケースもあるようです。
今回は飲食店が食事の持ち込みについてどう対応していくべきかを考えてみましょう。
〇持ち込み品の飲食は、店にとっては衛生上のリスク
幼い子どもをもつ親にとって、たまの外食は貴重な息抜きの時間でもあります。
しかし、すべての飲食店が幼い子どもが食せるメニューを置いているとも限りません。
そのため、子どものアレルギーや偏食、育児方針といった理由で離乳食やベビーフードを
持ち込んで子どもに食べさせる光景はよくあります。
その際、店側に確認を取らずに当たり前のように食べさせている様子もみかけます。
親から確認や断りがあれば、大目に見たくなる気持ちはわかりますが、
これらを認めることは衛生上の問題が起こるリスクが高くなると念頭に置いておかなくてはなりません。
万が一食中毒が起こった場合には、たとえ持ち込んだ食品が原因だったとしても営業停止になったり、
今の時代悪評はインターネットですぐ拡散されてしまったりする可能性もあります。
せっかく来てくれたお客様にはゆっくりと食事を楽しんでもらいたいとは思いますが、
それと持ち込みは分けて考えなくてはいけません。
スタッフにも基本的には“良くない”と伝え、断るにせよ許可するにせよ、
持ち込みへの対応を共通できるような教育を行っておきましょう。
また、店舗によってはあらかじめメニューや張り紙等で掲示・提示しておくことで
トラブルを回避する必要もあるでしょう。
〇持ち込みを許可する場合は
最近では、【未開封】かつ【市販】のレトルト離乳食であれば持ち込み可としている店も増えてきました。
その場合には、明確なルールを決めておくとよいでしょう。
例を挙げるならば、
・持ち込み可能な飲食物の種類を決めて明示
・1品ごとの持ち込み料、席料やサービス料の追加を行い、その旨を明示 など
これらは店のイメージにも関わってくるため、慎重な設定が必要になります。
また、持ち込みを行いたいお客様だけでなく、周りのお客様への配慮も同時に必要となるのが難しいポイントです。
子どもならではの食べこぼしや、元気な声は普段子供と接していない人からすると迷惑だと感じる場合があります。
客層や店づくりのテーマを壊さないようなルール・マニュアルを設定することも重要になってくるでしょう。
無理はせず、自店では難しいと判断した場合は年齢制限を設けるなどをして、店側からしっかりと線引きを行いましょう。
〇子どもも一緒に楽しんでもらう工夫
幼い子どもと一緒に飲食店を利用してもらえるように、キッズメニューや幼児向け離乳食を提供している店舗もあります。
代表的なのはやはり“ファミレス”ですが、様々なジャンルの飲食店で増えてきています。
ファミリー層をターゲットにする店では、乳幼児から小学生以下の子ども向けメニューを作ったり、
子連れでもゆっくり楽しめるような環境をつくったりすることで集客アップになることもあり得ます。
衛生面にはくれぐれも注意しつつ、自分の店にあった対応を確立させていけると良いのではないでしょうか。
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