要注意!現場監督が抱えるストレス要因と必要なメンタルケア
2021年5月13日
建設現場において「現場監督」は責任が重く労働時間も長くなりがちな大変な役職で、
実際に心身の健康を害してしまう人も多く、対策が必要とされています。
今回は、現場監督が抱えがちなストレス・メンタルヘルス対策について解説します。
責任の重い人ほどリスクの高いうつ病
責任が重い仕事を任せられている人に多くみられるのがうつ病です。
うつ病は精神的・肉体的に重い負荷がかかることが主な原因とされ
「現場監督」という役職の場合、以下のような点にリスクが考えられます。
■仕事量
人手不足で長時間労働になったり、
スタッフの休みを上長がカバーしなければいけない等が起こりがちで、
プライベートな時間がなかなかとれない。
■人間関係の複雑さ
施主やゼネコン・設計・下請け…など、建設業務は多くの人が関わり、
現場監督はその間に立って調整したり責任を負わなければいけない部分が多い。
■労働環境が変わりやい
多くの人が様々な立場で関わっている建設現場では、
スケジュール変更が頻繁に起こることも珍しくなく、
関わる現場や人、プロジェクトも一定ではなく次々と変わるため、
その変化がストレスになることがある。
初期段階のうつ病に見られる症状とは
次のような症状が見られたときには注意して経過を観察し、
必要に応じて医療機関やカウンセリングを受ける等の対策が必要です。
・ 眠れない、もしくは過眠である
・ 体が重く、だるい
・ 最近疲れやすくなったと感じている
・ 以前は集中できていたことが、今は集中できない
・ 食欲がない、もしくは過度に食欲がある
・ 楽しい、嬉しいという感情がなくなった
・ 趣味や好きなことへの関心が薄れている、無関心になった
・ 死にたいと考えるときがある
1つでも当てはまればすぐにうつ病というわけではありませんが、
これらの症状が複合して現れて、長期的に続くようであれば要注意です。
現場監督のメンタルケアのヒント
メンタルヘルスの不調を招かないために、
以下のようにストレスを軽減するように動いてもらうことが大切です。
■管理の失敗を自分のせいにしすぎない
現場で職人がケガをしたり、施主からクレームが入ったり、
スケジュールが押したり…現場では様々なことが起きるでしょうが、
そんな時は起きてしまったことを見直し、
次回に向けて解決に向けた思考に切り替えるようにしましょう。
■息抜きも仕事だと考える
現場監督のような責任の重い職業においては
「息抜きをすることも仕事のうち」くらいの気構えが大切です。
■仕事とプライベートのメリハリをつける
現場監督の仕事は、休みの日もなにかしら仕事の連絡がはいったり、
きちんと休むことができない人も多いものです。
しかし、休みの日を周知してきちんと休むことができる環境づくりを心がけましょう。
現場監督は膨大な業務を抱えがちで、責任も重い仕事です。
過度なストレスがかかりつづけると、
メンタルヘルスにも問題が起こりがちですし、労災事故や離職の引き金にもなります。
なるべくストレスを取り除き、業務を分担してもらうなど、
会社全体で監督のストレスを軽減する必要があります。
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