動物保護・環境保護の思想を背景に日本でも広がるヴィーガン食

動物保護・環境保護の思想を背景に日本でも広がるヴィーガン食

2021年3月18日

皆さんはヴィーガン(完全菜食主義)についてどんなイメージを持っているでしょうか?
近年、日本でも若い人を中心にヴィーガンを実践する人が増え、ヴィーガンを専門とする飲食店も増えてきています。

今回はヴィーガンについて改めて説明するとともに、
日本ではどんなメニューが展開されているのかなどについて探ってみましょう。

 動物や環境を守る! ヴィーガンが増加中

ヴィーガンは、海外のスーパーモデルやハリウッドスターが、
食生活として取り入れはじめたことをきっかけに、認知度が高まりました。
特に欧米では食生活と健康の深い結びつきについて大きく取沙汰されたことも追い風になっています。

また、私たちの食生活が、動物や環境を多分に犠牲にして成り立っていることから、
動物の命や環境を尊重、保護するという意識の高まりが、ヴィーガンが増えている一因です。

ヴィーガンの歴史は1944年イギリスで「ヴィーガン協会」が創設されたのが始まりです。
その際、協会内で肉や魚はもちろん動物由来の加工品や添加物などを一切摂取しないという食事法が確立されました。

このなかには「できる限り動物を搾取せず、
その命を尊重して、犠牲を強いることのないよう生きる」ライフスタイルが定義されています。

たとえば、はちみつは蜂そのものの命を犠牲にはしていませんが
「蜂の労働を搾取している=動物が犠牲となっている」という考えのもと、
食べることはNGです。はちみつの代用品としては、よくメープルシロップや水あめが使われています。

さらに、日常的によく使われる白砂糖や、ゼリーなどに使われるゼラチンもNG。
白砂糖は、精製の工程で動物の骨炭が使われており、ゼラチンの原料は主に豚の皮と骨であるためです。

さまざまな立場の人に優しいヴィーガン料理

ヴィーガンへの意識の高まりを受け、日本でもヴィーガン料理を提供するレストランやカフェが登場しています。
ヴィーガン仕様のハンバーガーやサンドウィッチも食べられるようになり、
一昔前と比べると、食べられるメニューの幅や味は格段に上昇しています。
そして、ヴィーガンメニューのノウハウも増えてきているため、メニューに取り入れることも以前より敷居が低くなってきました。

例えば、日本料理に欠かせない出汁も、鰹の代わりに昆布やシイタケ、乾燥トマトで出汁をとることが可能です。
お肉の代用品としての大豆ミートもおなじみでしょう。お肉のほかにも砂糖、卵などを代用するヴィーガン素材もあります。

一方で、飲食店でヴィーガンメニューを提供する際に注意したいのは、意図しない動物性原材料の混入です。
肉や魚を切ったまな板や包丁は、ヴィーガン料理に取り掛かる際は、しっかり洗浄する必要があります。

それが難しい場合には、混入の可能性や同じ調理器具を使用していることをメニューに表記するなどして、
お客様に伝えておくとトラブル防止になります。
調理資格は特にありませんが、NPO法人ベジプロジェクトジャパンが発行する
「ベジタリアン・ヴィーガン認証マーク」を取得しておくと、ヴィーガン志向の人たちに向けてのアピールにもつながるでしょう。

世界的にみても菜食主義者が多いといわれるドイツ・ベルリンでは、
よく、街の飲食店で通常メニューと並列して、ヴィーガン対応メニューが提供されています。

食の好みとして菜食主義を貫く人、動物や環境保護のために肉食を止めた人、
また宗教上の理由で動物性の食材を食べない人など移民の多い社会的背景のもと、
多様性を認めるという観点でもヴィーガン対応メニューは必要とされているのです。

最近では、ジャンクフードを楽しみたい人たち用のヴィーガンメニューが開発されるなど、
世界的にムーブメントが高まっています。

今後も需要が高まっていくことが予想されるヴィーガンメニュー。
ぜひ、その1度、その文化を学んでみてはいかがでしょうか。

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