介護現場で需要増!「機能訓練指導員」
2020年12月22日
「機能訓練指導員」という職種を聞いたことがありますか?
介護老人福祉施設などで、利用者が自分で身の回りのことができるよう、
1人1人の身体や心の状態に合わせた機能訓練の計画を立て、
サポートする役割を担うリハビリ分野の職種で、
通所介護(デイサービス)や介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)では
必ず1名以上の配置が義務づけられています。
超高齢化社会に向かっている日本では、
高齢者ができるだけ自分で身の回りのことを行い生活していくことは、
施設にとっても本人にとっても非常に大事なことであり、
その訓練やサポートをする機能訓練指導員の需要が非常に高まっています。
そこで今回は、機能訓練指導員の仕事内容やその資格要件などについて説明します。
機能訓練指導員に必要な資格
機能訓練指導員の主な仕事内容は
・生活リハビリを中心とした機能訓練の計画と実施
・実施後3カ月ごとに利用者の状態を評価し、その後の機能訓練に反映させていく
ということが主になります。
機能訓練指導員として働くためには、
まず厚生労働省が指定する以下7種の国家資格のうち、いずれか一つを保持している必要があります。
【機能訓練指導員になるために必要な資格】
1. 看護師または准看護師
2. 理学療法士
3. 作業療法士
4. 言語聴覚士
5. 柔道整復師
6. あん摩マッサージ指圧師
7. 鍼灸師 ※
※人手不足の解消を目的に2018年より鍼灸師も機能訓練指導員として働くことができるようになりました。
条件として、鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設において、6カ月以上の実務経験が求められます。
役割は所有する資格ごとに異なる
機能訓練指導員は、例えば以下のように保有資格・専門性により求められる役割が違ってきます。
看護師または准看護師
→健康状態や体調管理、病気や怪我の予防や処置など、医療知識を活かした機能訓練
理学療法士
→病気やけがによって運動機能に障害を持った利用者に運動療法や物理療法を用いながら、
ADL(日常生活動作)の改善・悪化の予防となるような機能訓練
作業療法士
→心理的リハビリテーションや、入浴・食事・読書・掃除などの応用動作の向上・維持のための機能訓練
鍼灸師
→鍼灸を用いて身体の痛みを取りのぞく知識と技術を生かしながら、身体機能の改善を目的とした機能訓練
自身の専門性をしっかり活かし、
必要とされる役割を果たしていくことは本人とって非常に高いモチベーションとなるでしょう。
また、訓練を受ける側もモチベーションの高い指導員のもとで長く自分の力で生活していけることは
非常に幸福度の高いことですし、施設にとってもありがたいことです。
このように、機能訓練指導員は職場の大きな力となるため、
高齢化社会では大きな需要が見込まれ活躍が期待されているのです。
新型コロナウイルスの影響で稼働率や収益が低下している介護事業所においては、
サービスの利用を継続してもらう新たなメリットが必要になっているともいえます。
介護予防のための機能訓練に重点を置いたリハビリ特化型デイサービスへ移行するなど、
より専門性を強化していくことを視野に入れ、機能訓練指導員を事業所の強みとして加えてみるのもよいかもしれません。
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