+αの「差別化」で選ばれる方法
2020年10月6日
『似たような商品だから、安いほうを買う』
普段の買い物やサービスを受ける際、そのような選択をしていませんか。
市場に数多くの商品が流通することで商品自体の個性や独自性などが失われ、
商品同士の差別化が難しくなってきています。
これは結果的に過度な値引き競争を招く原因にもなります。
今回は商品が差別されないことの問題点、
マーケティング用語で『コモディティ化』について、
リスクや改善するための差別化の方法をご紹介致します。
日用品など著しい品質の差別化が難しい市場では、コモディティ化が起きやすくなります。
例えば、洗剤やトイレットペーパーはある一定の品質を保っていればどの商品でも良い、
同じ品質であれば1円でも安いほうを選ぶという人も多いかもしれません。
このように商品が「機能面、性能面、品質などで、ほかの商品との差別化ができず、
価格面でしか他社と競争できなくなっている状態」がコモディティ化であり、
そうなると、競合同士が価格競争を行わざるを得なくなり、結果として利益の出づらい市場になってしまいます。
日用品の他にも、ガソリンや飲料水、ガスや電気などインフラに近い商品も、
価格以外の差別化が難しく、コモディティ化が起きやすい市場だといえるでしょう。
では、コモディティ化から抜け出すにはどのような対応策が必要でしょうか。
代表的な手法として、「商品のブランド化」があります。
商品にブランド価値をつけ(上乗せして)、差別化を図るという手法です。
同じ価格帯の商品であれば、消費者はブランド価値の高い方を購入する傾向がありますし、
同じ品質であれば、少し価格が高くてもブランド価値のある方を選ぶということもあります。
時計やバッグなどのブランド品はわかりやすい例で、
例えば1万円の時計と100万円の時計はその機能に100倍の差があるわけではありません。
100万円の時計には、そのブランドの価値が多いに上乗せされています。
このように、ブランディングは非コモディティ化=差別化のための有効的な戦略であり、
多くの企業が力をいれています。また、商品だけではなく企業イメージを高めることで、
間接的に商品のブランド価値を高めることもあります。
コモディティ化から抜け出すための差別化の手法は、ブランディングの他
・これまで想定していたターゲット層を変えてみる
・他社の行っていないキャンペーンやサービスなどの付加的なもので商品の価値を高めるといった施策が考えられます。
現代は、市場のグローバル化によりコモディティ化しやすい時代であり、
また、AmazonなどECサイトの発展により、消費者が海外の類似商品も含めて比較・検討し、
同等の品質でより安い商品を見つけることも容易になりました。
様々な施策でほかの商品との差別化を図り、
コモディティ化する市場から脱却することが業績アップにつながるのは間違いありません。
そのためにもマーケティングの重要性を認識し、
定期的な市場調査を行っていく必要があります。
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